FAQ一覧(全てのFAQ)

よくあるお問い合わせ

製品のSDS(化学物質等安全データシート)、規格書の入手方法を教えてください。

SDS・規格書は、各製品の詳細ページ、または、こちらのページからご請求ください。

①ルミテスター SmartとPDシリーズの違い

ルミテスター PD-20/PD-30/Smartの特長を教えてください。
【ルミテスターPD-20の特長】*終売品です。

試薬:ルシパックA3シリーズとPenシリーズの両方がご利用いただけます。 測定時間は約10秒。2,000データが保存可能です。(2,001データ目は1データー目の値を上書き保存しますので、ご注意ください。)

【PD-30 の特長】*終売品です。

PD-20の機能に+αとして、以下①~④が追加されたものです。
①本体に検査ポイント(MODE・PLAN)を登録可能
②言語表示(8言語選択可能)
③顔イラスト表示
④Windows7・10対応

【ルミテスターSmartの特長】

PD-30の機能に+αとして、専用アプリを用いることでデータを蓄積・解析が可能です。 専用アプリ「Lumitester」を活用することで、ルミテスター SmartとデバイスをBluetoothで繋ぎ、 データを自動連動させることが可能です。
また、「Lumitester」専用クラウドを利用することで、多拠点のデータ共有(グループシェア機能)、および一元管理することも可能です。 専用アプリ「Lumitester」の詳細につきましては、こちらをご参照ください。
また、ルミテスターSmart/PD 30/PD 20 の比較表はこちらをご覧ください。

ルミテスター Smartとルミテスター PD-30で得られる測定値は違いますか。

測定値は同じです。
同じ場所をふき取り検査した場合、ルミテスター PD-30とルシパック A3/Penの組み合わせで得られる測定値と、ルミテスター Smartとルシパック A3/Penの組み合わせで得られる測定値は同じです。

①試薬の種類・特長

ルシパック4種の特長について教えてください。

ルシパック(試薬)は大きく分けて2種類、A3シリーズとPenシリーズがあります。
A3シリーズは、ATP+ADP+AMP量を測定、スティックの先端が綿棒でふき取り検査用のルシパック A3 Surfaceおよびルシパック A3 Surface(湿潤綿棒)と、先端がプラスチックで液体を測定用のルシパック A3 Waterがあります。
Penシリーズは、ATP+AMP量を測定、こちらもふき取り検査用のルシパック Penと、液体測定用のルシパック Pen-AQUAがあります。

*A3シリーズ, Penシリーズの両試薬とも、測定器であるルミテスター Smart、ルミテスターPD-20およびPD-30で、使用できます。詳細はこちらをご覧ください。 

ルシパックの100本入りと40本入りの違いについて教えてください。

ルシパックはアルミ袋に20本ずつ包装されています。
100本入りは5袋セットで希望小売価格24,000円、 40本入りは2袋セットで希望小売価格12,000円となります。

40本入り商品は以下の2種類があります。
・ルシパックA3 Surface 40 ・ルシパックPen 40
※ルシパックA3 WaterおよびPen-AQUAに40本入りはございません。

詳細はこちらをご覧ください。

②測定・保管・メンテナンス

温度や湿度は測定に影響しますか。

ルミテスター Smartが動作する温度範囲は、5℃~40℃です。
ただし、試薬(ルシパック A3/Pen)の使用範囲が、20℃~35℃ですので、測定は20℃~35℃の範囲でおこなってください。 また、防水ではありませんので、湿度は、20%~85%(結露しない)の範囲で、ご使用ください。装置の保管は-10℃~50℃ 湿度20~90%(結露しない)範囲で行ってください。
※温度補償機能をONにすると、測定環境の温度差の影響を軽減する機能が10℃~40℃の範囲で動作します。(詳細:取扱説明書「5-2温度補償設定」)

測定時に特に注意することは、何ですか。

ルミテスター Smartは寝かせず、およそ45度以上に立てて測定してください。
寝かせた状態では光センサーが試薬液面に正しく当たらず、正しい測定値になりません。

日常的に、測定室内部のクリーニングは必要ですか。

日常的なクリーニングの必要はありませんが、半年ごとにクリーニングを行ってください。
不安を感じたときには自己診断機能を使用してクリーニングの必要性を判断してください。(詳細:取扱説明書「5-3 自己診断」)

内部にサンプル液などをこぼしてしまったら、どうしたらよいですか。

測定室内にサンプル液をこぼした場合は、クリーニングが必要です。
付属の専用ブラシ、または綿棒などにエタノールをかるくひたし内部をふいて下さい。クリーニング後は自己診断機能を使用してクリーニングできたことを確認してください。(詳細:取扱説明書「5-3 自己診断」)

電池切れが近い事に、気づくことができますか。

表示パネル右上部に電池残量が表示されます。

ルミテスターの電池カバーが開きません。開け方を教えてください。

ルミテスターのスタンドを出した状態で、電池カバーの3本線マーク部を指で押しながらスライドさせてください。 背面全体が外れます。こちらの動画で電池カバーの開け方をご紹介しております。1:52からご覧ください。

電池交換はどのように行えばよいでしょうか。

電源をオフにして古い電池を取り出した後、新しい単3 アルカリ乾電池、または、単3 ニッケル水素充電池2本をセットしてください。(詳細:取扱説明書「6-3電池交換」)

電池の寿命は、どのくらいですか。

ルミテスター Smartは、通常の使用であれば、約5,000回の計測が可能です。

②使用・保管・廃棄

ルシパックの廃棄は、どのようにしたらよいですか。

滅菌処理の必要はありません。地域のプラスチック廃棄の条例に従って処分ください。
本体はポリプロピレン使用で、ガラス、PVC(ポリ塩化ビニル)は不使用です。(詳細はルシパック取扱い説明書PDF〔廃棄の方法〕をご覧ください)

ルシパックを使用する際の注意点を教えてください。

使用する際の注意点として6点ご紹介します。

①ルシパック(試薬)使用前

冷蔵庫からアルミ袋ごと取り出し、常温下に約20分なじませてください。
ルシパック(試薬)が反応しやすい温度は20~35℃です。
ルシパックを冷えたまま使用すると、低い測定値が出る原因となります。

②ふき取りの強さ

綿棒がしなる程度(約75 g)の強さで拭き取ってください。

③綿棒の角度と幅

ふき取り面に綿棒が5 ㎜程度接するようにしますと、自然とふき取り角度が10~20度になります。

④ふき取り面積

横10往復、隙間なく、合計で100 cm2の面積程度となるようにしてください。

⑤測定

綿棒を試薬部まで押し込んだら、試薬をしっかり溶かしてください。 溶解後すぐに測定器に入れて測定してください。

⑥阻害物質

ルシパックは殺菌剤や消毒剤などの濃度によっては、試薬の活性を妨げられ、低い測定値が出る可能性があります。 ふき取りは殺菌剤や消毒剤を使用する前に実施してください。

【ご使用上の注意点】にも掲載しておりますので、ご覧ください。 

ルシパックの品質保証期限は、どのくらいですか。

開封前は、2-8℃で製造後15ヶ月安定です。 品質保持期限はルシパックのアルミバック袋下部に記載してあります。 アルミバッグ開封後は、冷蔵保存で2週間以内にお使いください。その他、ご使用上の注意点もご確認下さい。

①カタログ

ATPふき取り検査(A3法)のカタログが欲しいです。

こちらの「カタログ」よりダウンロードをお願いします。 資料に関しましてペーパーレスで対応しておりますのでご了承ください。

ルミテスター Smart(測定器)について

測定値はいくつまでメモリーされていますか。

メモリーされるデータは2,000です。
2,000を超えると上書きされます。

測定値はPCに保存することができますか。

専用ソフトウェア「Lumitester」を使用することで、保存できます。PCとの接続は同梱のUSBケーブルを用いて行います。(詳細:取扱説明書「3-2 アプリ・ソフトウェアの使用準備」)取り込んだデータはCSV形式、jpg形式に変換できます。(詳細:ソフトウェア「Lumitester」内ヘルプ)

ACアダプターでも使えますか。

ACアダプターでは使えません。
ルミテスター Smartの電源は、乾電池およびUSBケーブルからの給電となります。
 

温度や湿度は測定に影響しますか。

ルミテスター Smartが動作する温度範囲は、5℃~40℃です。
ただし、試薬(ルシパック A3/Pen)の使用範囲が、20℃~35℃ですので、測定は20℃~35℃の範囲でおこなってください。 また、防水ではありませんので、湿度は、20%~85%(結露しない)の範囲で、ご使用ください。装置の保管は-10℃~50℃ 湿度20~90%(結露しない)範囲で行ってください。
※温度補償機能をONにすると、測定環境の温度差の影響を軽減する機能が10℃~40℃の範囲で動作します。(詳細:取扱説明書「5-2温度補償設定」)

防水性はありますか。

防水性はありません。
液体がかかってしまった時は、取扱説明書 「7-2その他のトラブルと処置」を参考にして、処置をおこなってください。

測定時に特に注意することは、何ですか。

ルミテスター Smartは寝かせず、およそ45度以上に立てて測定してください。
寝かせた状態では光センサーが試薬液面に正しく当たらず、正しい測定値になりません。

測定後ブザーがなりました。どうしたらいいでしょうか。

すみやかにルシパック A3/Penを抜き取ってください。
ルミテスター Smartは、ルシパック A3/Pen抜き忘れ防止のため、測定終了後一定時間ルシパック A3/Penが入ったままになっていると、警告音が鳴るよう設定されております。

日常的に、測定室内部のクリーニングは必要ですか。

日常的なクリーニングの必要はありませんが、半年ごとにクリーニングを行ってください。
不安を感じたときには自己診断機能を使用してクリーニングの必要性を判断してください。(詳細:取扱説明書「5-3 自己診断」)

内部にサンプル液などをこぼしてしまったら、どうしたらよいですか。

測定室内にサンプル液をこぼした場合は、クリーニングが必要です。
付属の専用ブラシ、または綿棒などにエタノールをかるくひたし内部をふいて下さい。クリーニング後は自己診断機能を使用してクリーニングできたことを確認してください。(詳細:取扱説明書「5-3 自己診断」)

電池切れが近い事に、気づくことができますか。

表示パネル右上部に電池残量が表示されます。

ルミテスター Smartのアプリの接続方法について教えて下さい。

まず、アプリのダウンロードが必要です。 以下のサイトよりダウンロードをお願いします。スマートフォン・タブレット版、PC版に分かれております。 【ルミテスター Smart アプリ 「Lumitester」

アプリインストール後、新規登録手続きを行います。 登録後、登録メールアドレスに仮パスワードが発行されます。このパスワードを使ってアプリのログインを行います。ルミテスターSmartアプリの操作手順につきましては、 以下より4つの動画でご案内しております。 まずは、「アプリの導入~設定」からご覧ください。【ルミテスターSmartアプリ】 

ルミテスター Smartはレンタルしていますか。

弊社では、レンタルは行っておりません。 代理店のアズワン株式会社様では、有料ですがルミテスターSmartのレンタルを行っております。 以下、アズワン株式会社様のルミテスターSmartレンタルサイトをご参照ください。
アズワン株式会社 ルミテスターSmartレンタルサイト

ルミテスターのエラーコードの内容や処置方法を教えてください。

ルミテスター Smart/PD-30/PD-20のいずれも、お問い合わせの多いエラーは、装置エラー:E053です。
E053は、電子部品の異常などにより装置が正常に動作しない場合に表示されます。

処置法:一度電源を切り、再度電源を入れてください。 各機種におけるエラーコード一覧は以下をご参照ください。

ルミテスターSmartエラーコード一覧
ルミテスターPD-30エラーコード一覧
ルミテスターPD-20エラーコード一覧

ルミテスターの修理・校正サービスはやってますか。

修理・校正のサービスで対応可能な機種は以下のとおりです。

①修理         :ルミテスターSmart、PD-30 、コントロールキット
②校正         :ルミテスターSmart、PD-30 、コントロールキット
③製造時校正証明書   :ルミテスターSmart、コントロールキット

お申込み、お見積りのご依頼は、代理店にお願いします。

ルミテスターの校正タイミングを教えて下さい。

弊社では校正のタイミングについて推奨期間を設けておりませんが、 1回/年のタイミングで校正をご依頼されるケースが多いです。 また、お客様ご自身でルミテスターの動作確認、感度確認が簡単にできるルミテスターコントロールキットをご用意しております。自己点検としてご利用ください。

ルミテスターの電池カバーが開きません。開け方を教えてください。

ルミテスターのスタンドを出した状態で、電池カバーの3本線マーク部を指で押しながらスライドさせてください。 背面全体が外れます。こちらの動画で電池カバーの開け方をご紹介しております。1:52からご覧ください。

ルミテスター PD-20/PD-30/Smartの特長を教えてください。
【ルミテスターPD-20の特長】*終売品です。

試薬:ルシパックA3シリーズとPenシリーズの両方がご利用いただけます。 測定時間は約10秒。2,000データが保存可能です。(2,001データ目は1データー目の値を上書き保存しますので、ご注意ください。)

【PD-30 の特長】*終売品です。

PD-20の機能に+αとして、以下①~④が追加されたものです。
①本体に検査ポイント(MODE・PLAN)を登録可能
②言語表示(8言語選択可能)
③顔イラスト表示
④Windows7・10対応

【ルミテスターSmartの特長】

PD-30の機能に+αとして、専用アプリを用いることでデータを蓄積・解析が可能です。 専用アプリ「Lumitester」を活用することで、ルミテスター SmartとデバイスをBluetoothで繋ぎ、 データを自動連動させることが可能です。
また、「Lumitester」専用クラウドを利用することで、多拠点のデータ共有(グループシェア機能)、および一元管理することも可能です。 専用アプリ「Lumitester」の詳細につきましては、こちらをご参照ください。
また、ルミテスターSmart/PD 30/PD 20 の比較表はこちらをご覧ください。

ルミテスターのユーザー登録を方法を教えてください。

ルミテスターのユーザー登録は、こちらから登録ができます。

電池交換はどのように行えばよいでしょうか。

電源をオフにして古い電池を取り出した後、新しい単3 アルカリ乾電池、または、単3 ニッケル水素充電池2本をセットしてください。(詳細:取扱説明書「6-3電池交換」)

電池の寿命は、どのくらいですか。

ルミテスター Smartは、通常の使用であれば、約5,000回の計測が可能です。

0点調整は必要ですか。

必要ありません。
ルミテスター Smartは、電源オンの間に自動的にゼロ点補正されますので、測定毎の0点調整は不要です。なおISO等で要請される機器の校正は有償で行いますのでお問い合わせください。

修理期間中は代替品を無償で借りることができますか。

はい。
修理期間中は、修理の有償・無償に関わらず、代替品を無償で貸し出しいたします。

保証期間と保証書について教えてください。

ルミテスター Smartの保証期間は、販売後 1年間です。(詳細:Smart取扱説明書「10 アフターサービス」)

保証期間後の修理は可能ですか。

故障内容によりますが、有償で行っています。
但し、購入後長期間経過している、部品の製造が中止されている場合など、対応ができない場合もあります。(詳細:取扱説明書「10 アフターサービス」)

ルミテスター Smartとルミテスター PD-30で得られる測定値は違いますか。

測定値は同じです。
同じ場所をふき取り検査した場合、ルミテスター PD-30とルシパック A3/Penの組み合わせで得られる測定値と、ルミテスター Smartとルシパック A3/Penの組み合わせで得られる測定値は同じです。

③測定関係

綿棒を濡らした時の水分量はどれくらいですか。

綿球を3秒位水道水に濡らした場合、その水分量は、100μL位になります。

ルシパックの綿棒をぬらす水は、水道水でよいでしょうか。

通常の水道水であれば大丈夫です。
(詳細はルシパック 取扱い説明書PDF〔測定方法〕をご覧ください)
綿棒を水以外の液体でぬらすと、正確な測定値が出ない場合がありますので、使用しないでください。

ルシパックを冷凍してしまいました。使用できますか。

本体の中の液体の部分が膨張してテープの部分がはがれて液が漏れる可能性があるので使用できません。

ATPふき取り検査(A3法)は、結果が出るまでにどのくらいの時間がかかりますか。

測定にかかる時間は、約10秒です。
検査箇所をふき取る時間をいれても、1検体約1分の作業で、結果を得ることができます。

どのくらいの面積をふき取ったらいいでしょうか。

平面であれば10cm×10cm四方をふき取りが基本です。
10cm×10cm四方が取れない場合は、それぞれの検査場所ごとに一貫したふき取り方を固定しておく必要があります。

ATPふき取り検査(A3法)で測れない汚れはありますか。

ATP+ADP+AMP量を測定しているシステムですので、ATPやADP、AMPを含まない汚れは、検査できません。しかし、菌が繁殖可能な環境には、栄養となるATPやADP、AMPが存在します。すなわち、ATP+ADP+AMP量が低い衛生的な環境では、菌汚染は進みません。

検査面をどのようにふき取ったらよいのでしょうか。

綿棒の位置を変えながら綿球全体を使い、横向き方向、縦向き方向にまんべんなくふき取ります。
手指の場合、利き手の手の平を横方向、縦方向とまんべんなくふき取り、続いて、爪の間、指の間をふき取ります。

洗剤、漂白剤などは測定値に影響がありますか。

あります。
洗剤、漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)、アルコール等の殺菌剤、消毒剤などが、ふき取り表面に残っていると測定値に影響があります。ふき取り検査は、洗浄後、殺菌前におこなうことが、基本です。

ATPふき取り検査(A3法)と菌数との相関はありますか。

相関はありません。
この基準値はあくまでも洗浄度の目安です。 ATPふき取り検査(A3法)は、菌だけでなく、菌の餌となる汚れ(ATP+ADP+AMP)を測定しています。

ルシパック の先を触ってしまいました。測定値に影響はありますか。

影響があります。
ルシパックの綿棒部分の先に手指が触れたり、唾が混入すると、作業者の持っているATP、ADP、AMPが、付いてしまい測定値が大きくなってしまいます。その場合は、新しいルシパックで、再度ふき取り測定してください。

ルシパック A3 シリーズはATP、ADP、AMPを単独で測定することはできますか?

ATP、ADP、AMPを単体で測定することはできません。 ルシパックA3シリーズは、ATP+ADP+AMP量の合計を測定します。 また、ルシパックPenシリーズは、ATP+AMP量の合計を測定します。 詳しくは【ATPふき取り検査(A3法)とは】をご参照ください。

ATPふき取り検査のATP値は、どのくらいの誤差がでますか。

AOAC PTM認証を取得したルシパックA3 Surfaceのデータにおいて、5つの食材で調製した4つの希釈液をステンレスの表面に処理をして、ふき取り検査を実施した場合、標準偏差(RSD)は約20%でした。また、表面の材質の違い、汚れの成分、汚れの乾燥度合等で回収率が悪く誤差が大きくなる場合があります。 バラツキをできるだけ抑えるために、綿棒でのふき取り方を一定にすることも大切です。

一度測定したルシパックを時間がたってから再度測定したら 最初と比べて低い値になりました。 最初に測定した値と、時間が経ってから測定した値のどちらを信じればよいですか。

ATPふき取り検査は、汚れの中に存在するATPと試薬が反応して生じる発光量を数値化しています。 この反応は時間の経過とともに減衰するため、数値は徐々に低くなっていきます。 試薬を溶かしたら、時間をあけずにルミテスターで測定してください。 【なぜATPを測定するの?の中の「どうやって測定している?-ATPふき取り検査(A3法)の測定原理」では、 A3法の測定原理を説明していますのでご覧ください。

検査箇所を綿棒でふき取り後、何分以内に測定したらよいですか。

綿棒を本体に差し込んだ後は、直ちに測定してください。
時間をおいてしまうと発光量が減衰する為、数値は段々低くなります。やむをえず、直ちに測定できない場合は、綿棒を最後まで押し込まず、引き抜く前の位置に止めておき、測定時に綿棒を最後まで押し込んでください。この場合にも、数十分以内には測定してください。

ルシパック本体の下にある試薬が完全に溶けていないと測定できませんか。

測定できません。
溶け残りがあると測定に影響がでますので、完全に溶けたことを確認してから測定してください。

測定値が、基準値より大きい場合は、どうしたらよいですか。

この場合、次の作業が始まる前に再洗浄されねばならず、再洗浄の結果も測定されなければなりません。なぜ、「洗浄不良」であったかの原因を追究することがもっとも大切です。洗浄しても基準値を超えてしまう場合には、汚染の原因を突き止め、洗浄の仕方、部品の交換などの対策を取らなければなりません。

測定値が「0」になることは、ありますか。

キレイな水の場合測定値が「0」になることがあります。 その他、測定値が異常に低い場合の原因として以下のことが考えられます。
① 検査箇所に漂白剤など、試薬を阻害する物質が残っている
② 試薬が劣化している(吸湿など)
③ ルミテスターの動作不良(シャッター不良など)
④10℃以下の環境

検査箇所のふき取り面の温度は、測定に影響がありますか。

ATP、ADP、AMPは熱による影響はないため、ふき取り面の温度の影響はありません。

数値が普段より低い時は、何が影響していると考えられますか。

アルコール、洗剤、漂白剤等の阻害物の影響か、ルシパックを冷蔵庫から出して直後に測定した可能性があります。

検査で表示されたRLU値は、菌、何個に相当しますか。

ATPふき取り検査(A3法)では、汚れと菌由来のATP+ADP+AMPを同時に測定しているので、測定結果のRLUを菌数に置き換えることはできません。また、すべてが菌であったとしても、菌の種類・状態によって1菌あたりが、持っているATP+ADP+AMP量は異なるので、何個に相当するかを判断することはできません。

②購入方法

どこから購入できますか。

代理店様を通して販売をしています。ATPふき取り検査製品の取扱い代理店様はこちらからご確認下さい。
こちらに記載の代理店と直接取引がない場合は、
①科学機器、試薬、洗剤等を取扱われている貴社に出入りされている販売店
②ルミテスターなどのワードでインターネット検索して表示された販売店やWebショップ  
のいずれかにお問い合わせ下さい。 

③保証・修理・校正

ルミテスターの修理・校正サービスはやってますか。

修理・校正のサービスで対応可能な機種は以下のとおりです。

①修理         :ルミテスターSmart、PD-30 、コントロールキット
②校正         :ルミテスターSmart、PD-30 、コントロールキット
③製造時校正証明書   :ルミテスターSmart、コントロールキット

お申込み、お見積りのご依頼は、代理店にお願いします。

ルミテスターの校正タイミングを教えて下さい。

弊社では校正のタイミングについて推奨期間を設けておりませんが、 1回/年のタイミングで校正をご依頼されるケースが多いです。 また、お客様ご自身でルミテスターの動作確認、感度確認が簡単にできるルミテスターコントロールキットをご用意しております。自己点検としてご利用ください。

修理期間中は代替品を無償で借りることができますか。

はい。
修理期間中は、修理の有償・無償に関わらず、代替品を無償で貸し出しいたします。

保証期間と保証書について教えてください。

ルミテスター Smartの保証期間は、販売後 1年間です。(詳細:Smart取扱説明書「10 アフターサービス」)

④基準値

管理基準値は、どのようにして決めたのですか。

実際に、外食産業での厨房や食品工場のラインで多くのデータを取り、設定した値です。
日本では保健所が、この基準値を元に食品加工工場や外食厨房などを指導しています。本方法は、保健所および衛生指導団体の教本である「食品衛生検査指針」に記載されています。

基準値の設定方法を教えてください。

基準値を設定する方法はさまざまですが、以下の①~③の方法をご紹介いたします。

①メーカ―推奨基準値で設定(平滑なもの:200 RLU以下、凹凸があるもの傷つきやすいもの(樹脂製品など)500 RLU以下)
②現在の状態に即した基準値を設定する
③ユーザーの事例を参考に設定

詳細はこちらをご覧下さい。

なぜ、医療施設の環境衛生の推奨基準値を500 RLUにしているのですか。

菌が多く検出された場所
ATP+ADP+AMP量、菌数共に多く、洗い残しが多い状態です。

 ATP+ADP+AMP量が多い
菌はほとんど存在しないが、ATP+ADP+AMP量が多く洗い残しが多い状態です。洗い残しは菌の栄養分となるため、菌が増殖する原因となるリスクがあります。

 ATP+ADP+AMP量が少ない
ATP+ADP+AMP量、菌数共に少なく、洗い残しが少なくい、最も望ましい状態です。

このグラフは縦軸:培養法による菌数、横軸:ルミテスターによる発光量での関係を示しています。 このグラフでは、100 RLU以下ですと一般生菌は非検出(10 CFU未満)でした。 この結果より、内視鏡や、手術用の器具などは基準を100 RLUにしていますが、 医療現場のパソコンマウスやタッチパネル等、手の多く接触するところ(高頻度接触面)で、基準100RLUを提示することは非現実的です。 500 RLUの時は一般生菌数は100 CFUで低いレベルであり(クリーンルームの清潔レベル)、 且つ取得したATPデータの解析(度数分布表80パーセンタイル)から、高頻度接触面は推奨基準値500 RLU以下としました。 それぞれ環境が異なるため、現場レベルに合わせて、基準値は変更して頂く必要があります。

④故障かなと思った時

測定後ブザーがなりました。どうしたらいいでしょうか。

すみやかにルシパック A3/Penを抜き取ってください。
ルミテスター Smartは、ルシパック A3/Pen抜き忘れ防止のため、測定終了後一定時間ルシパック A3/Penが入ったままになっていると、警告音が鳴るよう設定されております。

ルミテスターのエラーコードの内容や処置方法を教えてください。

ルミテスター Smart/PD-30/PD-20のいずれも、お問い合わせの多いエラーは、装置エラー:E053です。
E053は、電子部品の異常などにより装置が正常に動作しない場合に表示されます。

処置法:一度電源を切り、再度電源を入れてください。 各機種におけるエラーコード一覧は以下をご参照ください。

ルミテスターSmartエラーコード一覧
ルミテスターPD-30エラーコード一覧
ルミテスターPD-20エラーコード一覧

検査方法と検査結果について

どのくらいの面積をふき取ったらいいでしょうか。

平面であれば10cm×10cm四方をふき取りが基本です。
10cm×10cm四方が取れない場合は、それぞれの検査場所ごとに一貫したふき取り方を固定しておく必要があります。

検査面をどのようにふき取ったらよいのでしょうか。

綿棒の位置を変えながら綿球全体を使い、横向き方向、縦向き方向にまんべんなくふき取ります。
手指の場合、利き手の手の平を横方向、縦方向とまんべんなくふき取り、続いて、爪の間、指の間をふき取ります。

洗剤、漂白剤などは測定値に影響がありますか。

あります。
洗剤、漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)、アルコール等の殺菌剤、消毒剤などが、ふき取り表面に残っていると測定値に影響があります。ふき取り検査は、洗浄後、殺菌前におこなうことが、基本です。

ルシパック の先を触ってしまいました。測定値に影響はありますか。

影響があります。
ルシパックの綿棒部分の先に手指が触れたり、唾が混入すると、作業者の持っているATP、ADP、AMPが、付いてしまい測定値が大きくなってしまいます。その場合は、新しいルシパックで、再度ふき取り測定してください。

基準値の設定方法を教えてください。

基準値を設定する方法はさまざまですが、以下の①~③の方法をご紹介いたします。

①メーカ―推奨基準値で設定(平滑なもの:200 RLU以下、凹凸があるもの傷つきやすいもの(樹脂製品など)500 RLU以下)
②現在の状態に即した基準値を設定する
③ユーザーの事例を参考に設定

詳細はこちらをご覧下さい。

なぜ、医療施設の環境衛生の推奨基準値を500 RLUにしているのですか。

菌が多く検出された場所
ATP+ADP+AMP量、菌数共に多く、洗い残しが多い状態です。

 ATP+ADP+AMP量が多い
菌はほとんど存在しないが、ATP+ADP+AMP量が多く洗い残しが多い状態です。洗い残しは菌の栄養分となるため、菌が増殖する原因となるリスクがあります。

 ATP+ADP+AMP量が少ない
ATP+ADP+AMP量、菌数共に少なく、洗い残しが少なくい、最も望ましい状態です。

このグラフは縦軸:培養法による菌数、横軸:ルミテスターによる発光量での関係を示しています。 このグラフでは、100 RLU以下ですと一般生菌は非検出(10 CFU未満)でした。 この結果より、内視鏡や、手術用の器具などは基準を100 RLUにしていますが、 医療現場のパソコンマウスやタッチパネル等、手の多く接触するところ(高頻度接触面)で、基準100RLUを提示することは非現実的です。 500 RLUの時は一般生菌数は100 CFUで低いレベルであり(クリーンルームの清潔レベル)、 且つ取得したATPデータの解析(度数分布表80パーセンタイル)から、高頻度接触面は推奨基準値500 RLU以下としました。 それぞれ環境が異なるため、現場レベルに合わせて、基準値は変更して頂く必要があります。

一度測定したルシパックを時間がたってから再度測定したら 最初と比べて低い値になりました。 最初に測定した値と、時間が経ってから測定した値のどちらを信じればよいですか。

ATPふき取り検査は、汚れの中に存在するATPと試薬が反応して生じる発光量を数値化しています。 この反応は時間の経過とともに減衰するため、数値は徐々に低くなっていきます。 試薬を溶かしたら、時間をあけずにルミテスターで測定してください。 【なぜATPを測定するの?の中の「どうやって測定している?-ATPふき取り検査(A3法)の測定原理」では、 A3法の測定原理を説明していますのでご覧ください。

検査箇所を綿棒でふき取り後、何分以内に測定したらよいですか。

綿棒を本体に差し込んだ後は、直ちに測定してください。
時間をおいてしまうと発光量が減衰する為、数値は段々低くなります。やむをえず、直ちに測定できない場合は、綿棒を最後まで押し込まず、引き抜く前の位置に止めておき、測定時に綿棒を最後まで押し込んでください。この場合にも、数十分以内には測定してください。

測定値が、基準値より大きい場合は、どうしたらよいですか。

この場合、次の作業が始まる前に再洗浄されねばならず、再洗浄の結果も測定されなければなりません。なぜ、「洗浄不良」であったかの原因を追究することがもっとも大切です。洗浄しても基準値を超えてしまう場合には、汚染の原因を突き止め、洗浄の仕方、部品の交換などの対策を取らなければなりません。

測定値が「0」になることは、ありますか。

キレイな水の場合測定値が「0」になることがあります。 その他、測定値が異常に低い場合の原因として以下のことが考えられます。
① 検査箇所に漂白剤など、試薬を阻害する物質が残っている
② 試薬が劣化している(吸湿など)
③ ルミテスターの動作不良(シャッター不良など)
④10℃以下の環境

検査箇所のふき取り面の温度は、測定に影響がありますか。

ATP、ADP、AMPは熱による影響はないため、ふき取り面の温度の影響はありません。

数値が普段より低い時は、何が影響していると考えられますか。

アルコール、洗剤、漂白剤等の阻害物の影響か、ルシパックを冷蔵庫から出して直後に測定した可能性があります。

⑤その他

製品のSDS(化学物質等安全データシート)、規格書の入手方法を教えてください。

SDS・規格書は、各製品の詳細ページ、または、こちらのページからご請求ください。

ATPふき取り検査(A3法)を始めるには、何が必要ですか。

綿棒と試薬が一体になった「ルシパック A3 Surface」と、測定機器「ルミテスター Smart」があれば、すぐに検査が、始められます。

ATPふき取り検査(A3法)とはどんな検査ですか。

ATPふき取り検査(A3法)とは、汚れが持っているATPとADP, AMPを指標とした清浄度検査です。検査の原理は、検査箇所を綿棒等でふき取り、綿棒で捕らえたATP(+ADP+AMP)を試薬と反応して発光させ、その発光量を測定して数値化(RLU)しています。そして、発光量の数値が高いほど、ATP(+ADP+AMP)量が多い、(=清浄度が低い・汚れている)と判断できます。

※キッコーマンバイオケミファのATPふき取り検査(A3法)では、ATPだけでなくADP, AMPも合わせて測定することができます。そのため、より高感度に菌の餌となる汚れ(ATP+ADP+AMP)の検出をする事ができます。

キッコーマンバイオケミファの ATPふき取り検査(A3法)が他社 ATPふき取り検査品と比べて優れている点は何ですか。

測定値が安定していること、感度が高いことです。ルシパック A3 Surfaceは、ATPが一部分解したADP、AMPを再生して同時に測ることができるため、高感度の測定を行うことができます。

測定単位RLUとは何ですか。

発生した光の量(=発光量)を示す単位であるRelative Light Unitの略です。 ATP+ADP+AMP 検査(A3法)の場合、ATP(+ADP+AMP)と試薬が反応して生じた光の量が、測定値(RLU)として表されます。そこで、RLU値が大きいと、ATP(+ADP+AMP)量が多い(=汚れが多い)、と判断できます。

試薬一体型綿棒(ルシパック)は、他社品の測定器でも使用できますか。

使用できません。
ルシパックは、ルミテスター Smart / PD-30 / PD-20専用です。

ATPとは、何ですか。

ATPは、Adenosine triphosphate(アデノシン三リン酸)の略語です。地球上の全ての生物のエネルギー源として存在する化学物質です。ATPは、生命活動がおこなわれている所には、必ず存在します。例えば、動物、植物、菌が持っており、そこから発生する、体液、死がい、食物残渣等にも存在します。つまり、「そこにATPが存在する」ということは、「そこに生物、あるいは生物の痕跡が存在する」証拠であり、菌の餌が存在する環境であるといえます。

なぜ食品取扱現場や医療現場の衛生検査に ATPふき取り検査(A3法)が有効なのですか。

食品取扱現場や、医療現場の衛生管理においては、その場で短時間に衛生状況を把握することが重要です。また見た目がきれいでも実際には汚れていることがあり、目視だけではなく何らかの科学的な手段が必要です。ATPふき取り検査(A3法)は、食品残渣、菌に含まれるATP+ADP+AMP量を測定するものであり、検査箇所のふき取り後、瞬時に清浄度が数値で表示されるので、大変効果的な方法です。

ADP、AMPとは、何ですか。

ADPは Adenosine dihosphate(アデノシン二リン酸)、AMPは Adenosine monohosphate(アデノシン一リン酸)の略語で、ATPの分解によって生じ、ATP同様、生物に広く存在する物質です。ATPが熱や長期保存、酵素等の働きにより分解しADP, AMPを生じます。ADP, AMPを多く含む汚れは、ATPだけ検出する検査では、正確に検出されない場合があります。ATPふき取り検査(A3法)は、ATPだけでなくADP, AMPも測定することにより、より幅広い種類の汚れを測定することができます。

二次汚染対策に必要なことは、何ですか。

食中毒には、食材からの汚染「一次汚染」と、調理器具や作業者の手指などからの汚染「二次汚染」があります。食中毒事故の半数以上は「二次汚染」が原因ですので、「二次汚染」を防ぐことは、食中毒対策には、欠かせません。「二次汚染」の防止は、洗浄と殺菌ができているかを、その場で、確認することが重要です。しかし、結果まで日数のかかる菌検査では確認できません。ATPふき取り検査(A3法)なら、その場で清浄度を把握でき、効果的な二次汚染対策が可能です。

ATPふき取り検査(A3法)は、どのようなところで使用されていますか。

現在、多くの食品取扱現場で活用されています。例えば、食品工場の製造ライン、惣菜・給食・外食の厨房、従業員の衛生指導(手洗い等)などがあります。また、最近は、病院内の衛生管理や衛生講習会にも使われ始めています。

清浄度検査とは、何ですか。

手指や食品加工設備機器、医療器具などが、十分に清浄に維持されているかどうかを調べる検査です。食品製造で関わる事故の多くは、二次汚染事故であるといわれています。また、医療現場では、院内感染が問題となっています。このような事故を防ぐために、清浄度検査は、非常に重要となります。しかし、従来の検査方法では煩雑で検査員によって結果が異なり、検査結果がすぐにわからないので、検査によって事故を未然に防ぐことはできませんでした。ATP+ADP+AMP 検査(A3法)なら、その場で結果を把握でき、効果的な清浄度検査が可能です。

ATPふき取り 検査(A3法)で菌数を検査することは出来ますか。

菌数を検査することは出来ません。
ATPふき取り検査(A3法)では、汚れと菌由来のATPとADP、AMPを同時に測定しています。ATP+ADP+AMP量が低い環境であることが、本当に衛生的な環境であると考えています。

肉などの食品の表面のふき取り検査をすることができますか。

できません。
ATPふき取り検査(A3法)は、ATPとADP、AMPの量を指標とし、ATP+ADP+AMP量が多いほど、汚れていると判断します。また、汚れ、菌、肉由来、それぞれのATPは、区別することができません。そのため、肉自体が持っているATPが大量に存在する肉表面のふき取り検査しても、汚染状況は、わかりません。その他の食品表面についても同様です。ATPふき取り検査(A3法)は、あくまでも洗浄した場所に汚れ(食物残渣、菌、汚れ等)が、残っていないか確認する検査法です。

ATPふき取り検査はウイルスの測定ができますか?

コロナを含めたウイルス自体は、ATPを持っていないため、直接、ウイルスを測ることはできません。 ATPふき取り検査は、細胞由来の有機物に含まれるATP、ADP、AMPを汚れの指標とする清浄度検査です。 感染リスクを低減するために以下のような目的で使用されます。

①唾液、鼻水、手で運んだ汚れなどには、ウイルスが付着している可能性があるため、清掃、洗浄により、有機物の汚れが取り除けたかを確認するため(間接的な使用)
②汚れが多く存在すると消毒の効果を弱めるために、汚れが除去できたか、清掃・洗浄を徹底するため 以下のページもあわせてご参照ください。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する弊社製品へのお問い合わせについて】 

ルシパックA3/Penは、ルミテスター Smartで使用できますか。

使用できます。
ルシパック A3/Pen は、ルミテスター SmartとPD-30(PD-20) の専用試薬です。

⑤アプリ・その他

測定値はいくつまでメモリーされていますか。

メモリーされるデータは2,000です。
2,000を超えると上書きされます。

測定値はPCに保存することができますか。

専用ソフトウェア「Lumitester」を使用することで、保存できます。PCとの接続は同梱のUSBケーブルを用いて行います。(詳細:取扱説明書「3-2 アプリ・ソフトウェアの使用準備」)取り込んだデータはCSV形式、jpg形式に変換できます。(詳細:ソフトウェア「Lumitester」内ヘルプ)

ACアダプターでも使えますか。

ACアダプターでは使えません。
ルミテスター Smartの電源は、乾電池およびUSBケーブルからの給電となります。
 

ルミテスター PD-30の測定値はPCに保存することができますか。

できます。
ルミテスター PD-30に同梱のCD「コントロールソフト」とパソコン接続ケーブルを用いて、保存できます。(詳細:PD-30取扱説明書PDF「5.3パソコンの接続」)取り込んだデータはCSV形式、jpg形式に変換できます。(詳細:PD-30コントロールソフト取扱説明書「3.4.2測定データ ファイル保存」)

防水性はありますか。

防水性はありません。
液体がかかってしまった時は、取扱説明書 「7-2その他のトラブルと処置」を参考にして、処置をおこなってください。

ルミテスター Smartのアプリの接続方法について教えて下さい。

まず、アプリのダウンロードが必要です。 以下のサイトよりダウンロードをお願いします。スマートフォン・タブレット版、PC版に分かれております。 【ルミテスター Smart アプリ 「Lumitester」

アプリインストール後、新規登録手続きを行います。 登録後、登録メールアドレスに仮パスワードが発行されます。このパスワードを使ってアプリのログインを行います。ルミテスターSmartアプリの操作手順につきましては、 以下より4つの動画でご案内しております。 まずは、「アプリの導入~設定」からご覧ください。【ルミテスターSmartアプリ】 

ルミテスター Smartはレンタルしていますか。

弊社では、レンタルは行っておりません。 代理店のアズワン株式会社様では、有料ですがルミテスターSmartのレンタルを行っております。 以下、アズワン株式会社様のルミテスターSmartレンタルサイトをご参照ください。
アズワン株式会社 ルミテスターSmartレンタルサイト

ルミテスターのユーザー登録を方法を教えてください。

ルミテスターのユーザー登録は、こちらから登録ができます。

0点調整は必要ですか。

必要ありません。
ルミテスター Smartは、電源オンの間に自動的にゼロ点補正されますので、測定毎の0点調整は不要です。なおISO等で要請される機器の校正は有償で行いますのでお問い合わせください。

ATPふき取り検査(A3法)について

ATPふき取り検査(A3法)を始めるには、何が必要ですか。

綿棒と試薬が一体になった「ルシパック A3 Surface」と、測定機器「ルミテスター Smart」があれば、すぐに検査が、始められます。

ATPふき取り検査(A3法)とはどんな検査ですか。

ATPふき取り検査(A3法)とは、汚れが持っているATPとADP, AMPを指標とした清浄度検査です。検査の原理は、検査箇所を綿棒等でふき取り、綿棒で捕らえたATP(+ADP+AMP)を試薬と反応して発光させ、その発光量を測定して数値化(RLU)しています。そして、発光量の数値が高いほど、ATP(+ADP+AMP)量が多い、(=清浄度が低い・汚れている)と判断できます。

※キッコーマンバイオケミファのATPふき取り検査(A3法)では、ATPだけでなくADP, AMPも合わせて測定することができます。そのため、より高感度に菌の餌となる汚れ(ATP+ADP+AMP)の検出をする事ができます。

キッコーマンバイオケミファの ATPふき取り検査(A3法)が他社 ATPふき取り検査品と比べて優れている点は何ですか。

測定値が安定していること、感度が高いことです。ルシパック A3 Surfaceは、ATPが一部分解したADP、AMPを再生して同時に測ることができるため、高感度の測定を行うことができます。

管理基準値は、どのようにして決めたのですか。

実際に、外食産業での厨房や食品工場のラインで多くのデータを取り、設定した値です。
日本では保健所が、この基準値を元に食品加工工場や外食厨房などを指導しています。本方法は、保健所および衛生指導団体の教本である「食品衛生検査指針」に記載されています。

なぜ食品取扱現場や医療現場の衛生検査に ATPふき取り検査(A3法)が有効なのですか。

食品取扱現場や、医療現場の衛生管理においては、その場で短時間に衛生状況を把握することが重要です。また見た目がきれいでも実際には汚れていることがあり、目視だけではなく何らかの科学的な手段が必要です。ATPふき取り検査(A3法)は、食品残渣、菌に含まれるATP+ADP+AMP量を測定するものであり、検査箇所のふき取り後、瞬時に清浄度が数値で表示されるので、大変効果的な方法です。

ATPふき取り検査(A3法)は、結果が出るまでにどのくらいの時間がかかりますか。

測定にかかる時間は、約10秒です。
検査箇所をふき取る時間をいれても、1検体約1分の作業で、結果を得ることができます。

二次汚染対策に必要なことは、何ですか。

食中毒には、食材からの汚染「一次汚染」と、調理器具や作業者の手指などからの汚染「二次汚染」があります。食中毒事故の半数以上は「二次汚染」が原因ですので、「二次汚染」を防ぐことは、食中毒対策には、欠かせません。「二次汚染」の防止は、洗浄と殺菌ができているかを、その場で、確認することが重要です。しかし、結果まで日数のかかる菌検査では確認できません。ATPふき取り検査(A3法)なら、その場で清浄度を把握でき、効果的な二次汚染対策が可能です。

ATPふき取り検査(A3法)は、どのようなところで使用されていますか。

現在、多くの食品取扱現場で活用されています。例えば、食品工場の製造ライン、惣菜・給食・外食の厨房、従業員の衛生指導(手洗い等)などがあります。また、最近は、病院内の衛生管理や衛生講習会にも使われ始めています。

ATPふき取り検査(A3法)で測れない汚れはありますか。

ATP+ADP+AMP量を測定しているシステムですので、ATPやADP、AMPを含まない汚れは、検査できません。しかし、菌が繁殖可能な環境には、栄養となるATPやADP、AMPが存在します。すなわち、ATP+ADP+AMP量が低い衛生的な環境では、菌汚染は進みません。

検査面をどのようにふき取ったらよいのでしょうか。

綿棒の位置を変えながら綿球全体を使い、横向き方向、縦向き方向にまんべんなくふき取ります。
手指の場合、利き手の手の平を横方向、縦方向とまんべんなくふき取り、続いて、爪の間、指の間をふき取ります。

ATPふき取り 検査(A3法)で菌数を検査することは出来ますか。

菌数を検査することは出来ません。
ATPふき取り検査(A3法)では、汚れと菌由来のATPとADP、AMPを同時に測定しています。ATP+ADP+AMP量が低い環境であることが、本当に衛生的な環境であると考えています。

洗剤、漂白剤などは測定値に影響がありますか。

あります。
洗剤、漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)、アルコール等の殺菌剤、消毒剤などが、ふき取り表面に残っていると測定値に影響があります。ふき取り検査は、洗浄後、殺菌前におこなうことが、基本です。

ATPふき取り検査(A3法)と菌数との相関はありますか。

相関はありません。
この基準値はあくまでも洗浄度の目安です。 ATPふき取り検査(A3法)は、菌だけでなく、菌の餌となる汚れ(ATP+ADP+AMP)を測定しています。

肉などの食品の表面のふき取り検査をすることができますか。

できません。
ATPふき取り検査(A3法)は、ATPとADP、AMPの量を指標とし、ATP+ADP+AMP量が多いほど、汚れていると判断します。また、汚れ、菌、肉由来、それぞれのATPは、区別することができません。そのため、肉自体が持っているATPが大量に存在する肉表面のふき取り検査しても、汚染状況は、わかりません。その他の食品表面についても同様です。ATPふき取り検査(A3法)は、あくまでも洗浄した場所に汚れ(食物残渣、菌、汚れ等)が、残っていないか確認する検査法です。

どこから購入できますか。

代理店様を通して販売をしています。ATPふき取り検査製品の取扱い代理店様はこちらからご確認下さい。
こちらに記載の代理店と直接取引がない場合は、
①科学機器、試薬、洗剤等を取扱われている貴社に出入りされている販売店
②ルミテスターなどのワードでインターネット検索して表示された販売店やWebショップ  
のいずれかにお問い合わせ下さい。 

ATPふき取り検査(A3法)のカタログが欲しいです。

こちらの「カタログ」よりダウンロードをお願いします。 資料に関しましてペーパーレスで対応しておりますのでご了承ください。

ATPふき取り検査はウイルスの測定ができますか?

コロナを含めたウイルス自体は、ATPを持っていないため、直接、ウイルスを測ることはできません。 ATPふき取り検査は、細胞由来の有機物に含まれるATP、ADP、AMPを汚れの指標とする清浄度検査です。 感染リスクを低減するために以下のような目的で使用されます。

①唾液、鼻水、手で運んだ汚れなどには、ウイルスが付着している可能性があるため、清掃、洗浄により、有機物の汚れが取り除けたかを確認するため(間接的な使用)
②汚れが多く存在すると消毒の効果を弱めるために、汚れが除去できたか、清掃・洗浄を徹底するため 以下のページもあわせてご参照ください。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する弊社製品へのお問い合わせについて】 

検査で表示されたRLU値は、菌、何個に相当しますか。

ATPふき取り検査(A3法)では、汚れと菌由来のATP+ADP+AMPを同時に測定しているので、測定結果のRLUを菌数に置き換えることはできません。また、すべてが菌であったとしても、菌の種類・状態によって1菌あたりが、持っているATP+ADP+AMP量は異なるので、何個に相当するかを判断することはできません。

ATPふき取り検査(A3法)の用語解説

ATPふき取り検査(A3法)とはどんな検査ですか。

ATPふき取り検査(A3法)とは、汚れが持っているATPとADP, AMPを指標とした清浄度検査です。検査の原理は、検査箇所を綿棒等でふき取り、綿棒で捕らえたATP(+ADP+AMP)を試薬と反応して発光させ、その発光量を測定して数値化(RLU)しています。そして、発光量の数値が高いほど、ATP(+ADP+AMP)量が多い、(=清浄度が低い・汚れている)と判断できます。

※キッコーマンバイオケミファのATPふき取り検査(A3法)では、ATPだけでなくADP, AMPも合わせて測定することができます。そのため、より高感度に菌の餌となる汚れ(ATP+ADP+AMP)の検出をする事ができます。

測定単位RLUとは何ですか。

発生した光の量(=発光量)を示す単位であるRelative Light Unitの略です。 ATP+ADP+AMP 検査(A3法)の場合、ATP(+ADP+AMP)と試薬が反応して生じた光の量が、測定値(RLU)として表されます。そこで、RLU値が大きいと、ATP(+ADP+AMP)量が多い(=汚れが多い)、と判断できます。

ATPとは、何ですか。

ATPは、Adenosine triphosphate(アデノシン三リン酸)の略語です。地球上の全ての生物のエネルギー源として存在する化学物質です。ATPは、生命活動がおこなわれている所には、必ず存在します。例えば、動物、植物、菌が持っており、そこから発生する、体液、死がい、食物残渣等にも存在します。つまり、「そこにATPが存在する」ということは、「そこに生物、あるいは生物の痕跡が存在する」証拠であり、菌の餌が存在する環境であるといえます。

ADP、AMPとは、何ですか。

ADPは Adenosine dihosphate(アデノシン二リン酸)、AMPは Adenosine monohosphate(アデノシン一リン酸)の略語で、ATPの分解によって生じ、ATP同様、生物に広く存在する物質です。ATPが熱や長期保存、酵素等の働きにより分解しADP, AMPを生じます。ADP, AMPを多く含む汚れは、ATPだけ検出する検査では、正確に検出されない場合があります。ATPふき取り検査(A3法)は、ATPだけでなくADP, AMPも測定することにより、より幅広い種類の汚れを測定することができます。

二次汚染対策に必要なことは、何ですか。

食中毒には、食材からの汚染「一次汚染」と、調理器具や作業者の手指などからの汚染「二次汚染」があります。食中毒事故の半数以上は「二次汚染」が原因ですので、「二次汚染」を防ぐことは、食中毒対策には、欠かせません。「二次汚染」の防止は、洗浄と殺菌ができているかを、その場で、確認することが重要です。しかし、結果まで日数のかかる菌検査では確認できません。ATPふき取り検査(A3法)なら、その場で清浄度を把握でき、効果的な二次汚染対策が可能です。

清浄度検査とは、何ですか。

手指や食品加工設備機器、医療器具などが、十分に清浄に維持されているかどうかを調べる検査です。食品製造で関わる事故の多くは、二次汚染事故であるといわれています。また、医療現場では、院内感染が問題となっています。このような事故を防ぐために、清浄度検査は、非常に重要となります。しかし、従来の検査方法では煩雑で検査員によって結果が異なり、検査結果がすぐにわからないので、検査によって事故を未然に防ぐことはできませんでした。ATP+ADP+AMP 検査(A3法)なら、その場で結果を把握でき、効果的な清浄度検査が可能です。

ヒスタミンについて

ヒスタミンとは、どのような物質ですか?

アミノ酸であるヒスチジンから合成されるアミンの一種です。赤身魚(マグロ、サンマ、カツオ、アジ、サバなど)などヒスチジンが多く含まれる食品が、ヒスタミン生成菌に汚染された場合に、ヒスタミンが、生成されます。また、通常でも人間の、のどや鼻粘膜の上皮に多い肥満細胞や好塩基球などに存在しますが、過剰になると、アレルギー症状を引き起こします。

アレルギー様食中毒(ヒスタミン中毒)とは、どのようなものですか?

ヒスタミン生成菌に赤身魚が汚染されている場合、食品の製造加工時や輸送中、家庭等での保存時の温度管理の不備により、ヒスタミン生成菌が増殖して、多量のヒスタミンが生成されます(参照:Q ヒスタミンとは、どのような物質ですか?)。ヒスタミンは熱に強く、一度生成されると、通常の加熱調理では分解されずに魚肉内に残ります。そのため、ヒスタミンに汚染された魚や、その加工食品を摂取することによってアレルギー様症状が引き起こされることがあります。これを食品衛生学上、アレルギー様食中毒(ヒスタミン中毒)と呼んでいます。

ヒスタミンが、食品にどの程度含まれると中毒症状がおこりますか?

一般的には、ヒスタミンを100mg/100g=1000ppm以上を含む食品を摂取した場合に症状があらわれると言われています。ヒスタミンは、アレルギー反応、胃酸分泌、血圧など、人体において様々な生理作用に関与する化学物質です。そのため、高濃度摂取により、30分~60分ぐらいで顔面、特に口の周りや耳たぶが紅潮し、頭痛、じんま疹、発熱などの症状を呈します。たいていは、6時間~10時間で回復するといわれています。

食品中に含まれるヒスタミン量に対しての規制は、ありますか?

日本には、まだ法的な規制はありません。欧米では、法的規制が定められています。したがって、食品を欧米などに輸出する際には、この規制を遵守する必要があります。

参考資料:内閣府 食品安全委員会 ヒスタミン概要 (pdf)(平成25 2月4日作成 令和3年3月30日更新)

ppmとはなんですか?

ppm(Parts per million)は100万分の1を示し、濃度を表す時に使用されます。 ヒスタミン量を管理する際には、mg/kgと同義として扱われます。

ヒスタミン量の測定方法には、どのようなものがありますか?

魚肉中のヒスタミンの測定法には、バイオアッセイ法、比色法、蛍光法、高速クロマトグラフ(HPLC)法、抗原抗体反応やキャピラリー電気泳動などを利用した方法などがありますが、操作が煩雑なため、簡便なキッコーマンのチェックカラーヒスタミンが使われるようになりました。

簡易検査としては、ヒスタミン量による色の変化を目視で確認する、キッコーマンの ヒスタミンチェックスワブ があります。

チェックカラー ヒスタミンについて

チェックカラー ヒスタミンが、他の検査法に比べ優れている点は?
  • ヒスタミンの抽出方法が、簡単で、基本的に測定妨害物質を除去する前処理操作が不要です。
  • HPLC法や他社市販キットより操作が簡単です。
  • 短時間で、精度良くヒスタミンを測定することができます。
  • HPLC法と、高い相関があります。

関連事例 ヒスタミン分析の課題と酵素法による簡易迅速分析の実際(pdf)

チェックカラーヒスタミンを用いた検査に、必要な機器・器具は?

測定キット(チェックカラーヒスタミン)、推奨測定器(吸光度計RGB DPM2-ABS 株式会社共立理化学研究所製)が必要です。その他については、取扱説明書:2ページ左[キット以外に必要な器具]をご参照ください。

取扱説明書 魚・缶詰用(pdf)取扱説明書 魚醤用(pdf)

注意点:ヒスタミンは、ガラスに吸着することがありますので、使用する器具類は、プラスチック製の物をお使いください。

一般的な吸光度計でも、測定できますか?

吸光度460nm付近の吸光度を測定できる光度計であれば、測定できます。
注意点:推奨測定器(吸光度計RGB DPM2-ABS 株式会社共立理化学研究所製)の光路は、2cmです。光路が、1cmの光度計をお使いの場合には、ヒスタミン検出限界と、標準液の測定値が変わってきます。(詳しくは、取扱説明書:1ページ左[キットの性能]・2ページ右中 5)標準値の測定PDFをご覧ください。取扱説明書 魚・缶詰用(pdf)取扱説明書 魚醤用(pdf)

チェックカラー ヒスタミンで測定できるヒスタミン濃度範囲は?

推奨測定器(吸光度計RGB)で測定した場合の、測定可能なヒスタミン濃度は、0.4-6ppmです。生魚、缶詰等を測定した場合は、サンプルを、25倍希釈するため、サンプル濃度に換算すると、10-150ppmの範囲が測定可能となります。また、光路長1cmの吸光度計で測定した場合の、測定可能なヒスタミン濃度は、0.8-12ppmです。生魚、缶詰等を測定した場合は、サンプルを、25倍希釈するため、サンプル濃度に換算すると、20-300ppmの範囲が測定可能となります。なお、検体のヒスタミン濃度が、測定範囲より大きい場合には、検体を希釈することで、測定することができます。

チェックカラー ヒスタミン1キットで測定できる検体数は、いくつですか?

本キットは、一回の連続して測定する検体数(検液値と検液ブランク値を測定)に付き、一回の標準値の測定(標準値と発色ブランク値を測定)が必要なため、一回の連続して測定する検体数によって、1キットで測定可能な検体数が変化します。

1キットで測定可能な検査数は、601-(60÷(n21))求めることができます。(添加回収試験については考慮していません。)
※1:本キットの測定回数=60回 ※2:一回の連続して測定する検体数=n

たとえば、一回の連続した測定で1キットを使い切る場合には、標準値の測定が一回のため、60-1=59検体の測定が可能です。また、一回の連続した測定で5検体ずつ測定を行う場合には、5検体ごとに標準値の測定、すなわち10回の標準値の測定が必要なため、測定可能な検体数は、60-(60÷(5+1))=50検体です。

ただし、一回の連続した測定中、使いかけで冷凍した試薬や、冷蔵保存後の試薬から、新しい試薬に切り替わる時も、標準値を測定しなおす必要があります。一回の連続して測定する検体数が決まっている場合は、発色液、酵素液を1度の検査で使用する液量に、予めマイクロチューブなどに分注することで、効率的に検査を進めることができます。 

生魚以外の検体も測定することはできますか?

チェックカラー ヒスタミンは、生魚を対象としたヒスタミン量測定キットですが、その他の加工品等についても測定可能な場合があります。 なお、生魚以外の検査対象が測定可能であるか、また測定条件につきましての検討は、ユーザー様にお願いいたしております。
生魚以外の検査につきまして、ご不明な点がございましたら、こちらまでお問い合わせください。

チェックカラーヒスタミンとヒスタミンチェックスワブ、どちらを使えばいいですか?

ヒスタミンを数値として定量したい方は、「チェックカラーヒスタミン」を選択ください。実験器具(参照Q)の準備と、ピペットマンなどの実験手技が必要ですが、精度よくヒスタミンを測定することができます。(例:製品検査、外部への成績書発行)

実験のイメージとしては、取扱説明書や 製品紹介動画 (Youtubeが開きます)をご参照ください。

実験が難しい方や、ヒスタミンの有無がある程度わかれば良いという方は、簡易型のヒスタミン測定キット「ヒスタミンチェックスワブ」をご選択ください。(例:原料の受入検査、現場での簡易検査・工程検査、外部委託検査の検体数の絞り込み)

海外でも購入できますか?

海外代理店からご購入頂けます(商品名:Histamine Test)。

海外代理店一覧

測定に関する疑問

サンプルを準備する際の注意点はありますか?
  • 冷凍魚を室温で解凍すると、ヒスタミンの生成速度が速くなりやすいため、冷蔵庫(2~8℃)で解凍してください。
  • 魚肉のホモジナイズを良く行ってください。 ホモジナイズが不十分な場合、ヒスタミンの抽出効率が下がり、測定値が低く出てしまう可能性があります。
ヒスタミン抽出用溶液( 0.1M EDTA pH8.0)を調整する設備がありません。市販のもので代用できますか?

試薬の調整が困難な場合には、下記の試薬を蒸留水にて5倍に希釈してご使用ください。希釈により、多少pHが変動しますが、本キットの測定には問題ありません。
【推奨試薬】
品   名:0.5 M EDTA(pH8.0)
商品コード:CodeNo.311-90075
製造元:株式会社ニッポンジーン
販売元:和光純薬工業株式会社

添加回収試験に使用する標準ヒスタミン溶液(1000ppm)を調整する設備がありません。市販のもので代用できますか?

生魚以外の検査対象が測定可能であるかを確認するためには、高濃度の標準ヒスタミン溶液を用いて添加回収試験を行います。添加回収試験用の標準ヒスタミン溶液の調整が困難な場合には、下記の試薬をご使用ください。
【推奨試薬】
品   名:ヒスタミン溶液 1000ppm
商品コード:44012953
製造元:林 純薬工業株式会

溶解後残った発色試薬の保存は、どのようにしたらよいですか?

溶解した発色液は、一度で使いきっていただくことをお勧めいたしますが、やむを得ず保存する場合には、冷蔵の場合、2~8℃で一週間、冷凍の場合-10℃以下で一ヶ月、凍結融解は、三回を限度としてください。(詳しくは、取扱説明書 2ページ右 2.試薬の調整をご覧ください。取扱説明書 魚・缶詰用(pdf)取扱説明書 魚醤用(pdf)

解凍する場合は流水中で素早く行い、解凍後は必ず冷却してください。

尚、1度の検査で使用する液量を、予めマイクロチューブなどに分注することで、凍結融解の回数を減らすことができます。

チェックカラー ヒスタミンで測定できるヒスタミン濃度範囲は?

推奨測定器(吸光度計RGB)で測定した場合の、測定可能なヒスタミン濃度は、0.4-6ppmです。生魚、缶詰等を測定した場合は、サンプルを、25倍希釈するため、サンプル濃度に換算すると、10-150ppmの範囲が測定可能となります。また、光路長1cmの吸光度計で測定した場合の、測定可能なヒスタミン濃度は、0.8-12ppmです。生魚、缶詰等を測定した場合は、サンプルを、25倍希釈するため、サンプル濃度に換算すると、20-300ppmの範囲が測定可能となります。なお、検体のヒスタミン濃度が、測定範囲より大きい場合には、検体を希釈することで、測定することができます。

溶解後残った酵素試薬の保存は、どのようにしたらよいですか?

溶解した酵素液は、一度で使いきっていただくことをお勧めいたしますが、やむを得ず保存する場合には、凍結(-10℃以下)してください。凍結による保存期間は一ヶ月間、凍結融解は三回を限度としてください。(詳しくは、取扱説明書 2ページ右 2.試薬の調整をご覧ください。取扱説明書 魚・缶詰用(pdf)取扱説明書 魚醤用(pdf) )
また、凍結融解した酵素液を使いきり、引き続き新しい酵素液を使用する際は、標準値を取り直してください。
尚、1度の検査で使用する液量を、予めマイクロチューブなどに分注することで、凍結融解の回数を減らすことができます。

計算式の意味がよくわかりません。

検体中のヒスタミン量は以下の計算式で求めます。

検液中のヒスタミン量(ppm)=(Es-Eb)÷(Estd-Ec)×4×25×(100÷添加回収率(%))

計算式中の各項や数値は、以下を参考にしてください。

Es (検液値):検液に酵素試薬と発色試薬を混ぜて測定した時の吸光度(1.0を超えた場合は、0.1~1.0になるように希釈)

Eb (検液ブランク値):酵素試液を緩衝液に置き換えて測定した時の吸光度

Estd(標準値):検液を4ppmヒスタミンの標準液に置き換えて測定した時の吸光度(0.85前後にならない場合は、操作手順を見直し再測定)

Ec  (発色ブランク値) :酵素試液を緩衝液に、サンプル液を水に置き換えて測定した時の吸光度(0.10以上の場合は、操作手順を見直し再測定)

(Es-Eb):サンプル由来の発色量

(Estd-Ec):標準液(4ppmヒスタミン)由来の発色量

4:標準液のヒスタミン濃度

25:検液を25倍希釈しているため

添加回収率:求めていない場合は100とする

検体からのヒスタミン抽出

生魚から、ヒスタミンを抽出する際、煮沸処理するのは、なぜですか?

ヒスタミンは、魚肉成分(筋タンパクや油)に吸着しています。そこで、サンプルを熱変性させることにより、抽出効率を高めます。また、缶詰類は、既に加熱してあるサンプルですので、煮沸が不必要となります。

検体または、ヒスタミンを抽出した後の検体をすぐに測定できない時は、どうしたらよいですか?

生魚の場合は、冷凍で保存してください。
保存方法での注意点は特にありませんが、解凍時に酵素反応があまり進まないように手早に解凍してください。
・煮沸しヒスタミン抽出、ろ過後の検体については、冷凍、冷蔵での保存が可能です。
・加熱処理なしでの抽出後、および、検体を前処理する場合については、検体中に酵素が含まれておりますので、凍結させる必要があります。解凍の際、おりが出てくる場合には濾紙等で除いてください。

検体中に夾雑物質があると測定できないそうですが、夾雑物質とは、どのようなものですか?

本ヒスタミン測定の反応に影響する酸化還元物質が、夾雑物質です。
魚粉については、鮮度の悪い飼料の場合、増殖した微生物によって作られた酸化還元物質が夾雑物質となる場合があります。また、缶詰については、味付けに使用されている物質が酸化還元能を持つ場合があります。

夾雑物質があった場合、測定値は、実際のヒスタミン量より、高くなりますか?低くなりますか?

還元物質が多いと、値が大きくなり、酸化物質が多いと値が小さくなります。したがって、両物質の割合によって測定の影響がことなります。酸化還元物質は、抗酸化物質(ビタミン類やチトクロームなど)や酸化物質ですので、食品には非常に多種類存在しているため、どのような物質が影響しているか同定はされておりません。

検体中に夾雑物質があるかどうか、どのようにしたらわかりますか?

新規の食品についてヒスタミン測定を行う場合、検体に定量のヒスタミンを添加し測定(添加回収試験)することにより、夾雑物質の影響を知り前処理が必要であるかを判断することができます。(詳しくは、お問い合わせください)

夾雑物質の影響を取り除く方法は、ありますか?

魚肉やマグロ缶詰、魚醤油などについては、取扱い説明書にあるような通常の手順で抽出・測定することにより、その影響を回避できます。しかし、通常の抽出で影響を取り除けない場合には、サンプルの希釈や、固相カラムにより酸化還元物質を前処理する方法があります。(詳しくは、お問い合わせください)

測定値のトラブル

標準溶液の値が、低くなってしまいました。

溶解保存後の酵素液を使用した場合、保存状況により酵素活性の低下により標準値が低くなる場合がありますが、正常値(0.8前後)の80%以上であれば、測定に問題は、ありません。
ご注意:光路1cmの光度計をお使いの場合では、標準溶液の測定値が、約半分(0.45前後)となります。(詳しくは、取扱説明書 2ページ右 3.測定 5 をご覧ください。取扱説明書 魚・缶詰用(pdf)取扱説明書 魚醤用(pdf)

測定した検体のヒスタミン量が本来の量より低いようです。

・検体のホモジナイズが良く行われていない。
(検体のホモジナイズが良く行われていないと、ヒスタミンの抽出が完全に行われません。)
・検体に夾雑物質が含まれている。(参照Q)

検体のヒスタミン濃度が高く、検出限界を超えてしまいました。

ヒスタミン抽出液を希釈し、その液を用いて再度測定を行ってください。

その場合、ヒスタミン濃度の計算時には、希釈倍率を考慮し計算をおこなってください。

検体のヒスタミン量を計算したら、値がマイナスになってしまいました。

この検体のヒスタミン量は、測定限界の10ppm以下であったと思われます。(推奨測定器(吸光度計RGB)を用いて測定をおこなった場合)
検体中にヒスタミンが存在しない、または、測定限界以下の濃度だった場合、検体値と、検体ブランク値の差が、測定誤差のため、計算上マイナスになることが、あります。
推奨測定器(吸光度計RGB)を用いた測定では、ヒスタミン量の測定下限が10ppmです。そこで、計算上ヒスタミン濃度が10ppm以下、または、マイナスとなった場合、検体のヒスタミン濃度は、測定可能範囲以下となります。したがって、このような結果が得られた場合、「検体のヒスタミン濃度は、10ppm以下であった。」という結果となります。

測定後の反応液を、しばらくして、もう一度測定したところ、測定値が高くなりました。どちらの値が正しいのですか?

反応終了直後の測定値が、正しい値です。
チェックカラー ヒスタミンの発色試薬は、太陽光により呈色しますので、太陽光の届くところに放置して測定しますと本来より高い値へと変化します。従って、測定は、反応終了後すみやかにおこなってください。

生の赤身魚を、常温で何日か放置した後、ヒスタミン測定しましたが、ヒスタミンが検出されません。

ヒスタミンは、赤身魚(マグロ、サンマ、カツオ、アジ、サバなど)などヒスチジンが多く含まれる食品が、ヒスタミン生成菌に汚染された場合に、生成されます。そのため、ヒスタミン生産菌に汚染されていない赤身魚は、腐敗が進んでも、ヒスタミンが検出されません。

測定後

使用後のキットの廃棄について、気をつけることは、ありますか?

発色試薬および酵素の容器は、ガラス、ゴム、アルミの材質からなっています。緩衝液および標準液は、本体はポリエチレン製、キャップはポリプロピレン製です。廃棄の際は各々を分別して、都道府県・市町村が定める廃棄物の適正処理に従って廃棄処理してください。

測定用セルの洗浄は、どのようにしますか?

純水を用いて洗浄してください。引き続き検体を測定する場合には、検液で、共洗いを行ってください。
簡易チェックを目的としてご使用であれば、水道水での洗浄で、問題ありません。

推奨測定器(吸光度計RGB)

推奨測定器の吸光度計RGBは、どのくらいの大きさですか?

吸光度計RGBの大きさは、W68×L145×H48mm、重さ210g(乾電池を含む)の、手のひらサイズです。

推奨測定器(吸光度計RGB)の測定器の操作は、難しいのでしょうか?

測定操作は、下記のように簡単です。
①「パワーボタン」で、電源を入れる。
②測定画面で「↑」「↓」を押し、測定項目(ABS-B)を選択します。
③専用カップをセットし蒸留水を入れ「ADJボタン」で、0点調整をする。
④検体をセットし、「ENTERボタン」を押す。
⑤測定完了
以後、④⑤を繰り返す。

推奨測定器(吸光度計RGB)の測定用セルを、追加購入したいのですが?

推奨測定器(吸光度計RGB)の測定用セルは、下記の製品です。
商品名:パックテスト 専用カップ(10個入) 型式 WAK-CC10
ご購入に関する問い合わせ先:株式会社 共立理化学研究所 TEL 03-3721-9207

ヒスタミンチェックスワブについて

誤発色を防ぐことはできますか。

誤発色が出たサンプルについては、加熱することで改善する場合もあります。
誤発色の原因は抗酸化成分ですので、サンプルをよく撹拌し、空気がサンプルによく入るようにしてください。また、加熱する際、50 mLのプラスチックチューブなど大きな容器に少量(5mL程度)のサンプルを入れて加熱してください。また、サンプルを希釈する際、水ではなく、pH 8.0 の0.1 MのEDTA・2Na溶液を使用するとより効果的です。ただし、サンプルによっては、改善しない可能性もあります。

どうして誤発色がでるのでしょうか。

ヒスタミンチェックスワブに使用している試薬は、ヒスタミンデヒドロゲナーゼによってヒスタミンが分解される時に発生する抗酸化成分と発色基質が反応して紫色に変化します。そのため、抗酸化成分が多量に含まれていると、発色基質と反応してしまい、ヒスタミンが含まれていなくても、色がついてしまいます。

どのようなサンプルが測定可能でしょうか。

弊社で検討した結果、処理のされていない生魚は多くの魚種で測定可能でした。
詳しくはテクニカルシートをご確認ください。
また、必ずしも同じ結果になるとは限りませんので、お客様で測定可能かご確認をお願いします。

誤発色はどのように確認すればいいのでしょうか。

ヒスタミンが含まれていないことが確認されたサンプルを測定してください。
ヒスタミンが含まれていないことは、他の分析方法(例えばチェックカラーヒスタミンなど)で確認してください。
色が変わらなければ、誤発色なく測定可能と判断できます。

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