【試薬】糖化力分別定量キット 60212

  • 醸造分析キット

清酒麹中、グルコアミラーゼ活性・α-グルコシダーゼ活性の分別定量

特徴
  • ・米麹のグルコアミラーゼ活性とα-グルコシダーゼ活性を簡単に分別定量することができます。
  • ・試料中のグルコースやα-アミラーゼの影響を受けませんので米麹抽出液を透析する必要がありません。
  • ・液状試薬ですのでそのまま使用できます。

測定回数 60回
製品形態

糖化力測定

 基質溶液(30 ml) 1本

 酵素溶液(30 ml) 1本

 反応停止液(120 ml) 1本

α-グルコシダーゼ活性測定

 基質溶液(120 ml) 1本

 反応停止液(60 ml) 1本

保存条件 2-8 ℃
品質保持期限 製造日から18ヵ月後の末日
希望小売価格(税抜) 28,500円

測定原理

糖化力測定:

G2-β-PNPを基質として米麹抽出液を作用させると、米麹抽出液に含まれるグルコアミラーゼとαグルコシダーゼが作用して、G1-β-PNPとなります。G1-β-PNPにはグルコアミラーゼとαグルコシダーゼは作用せず、試薬として添加するβグルコシダーゼのみが作用して、発色基(PNP)が遊離します。炭酸ナトリウムを添加することで反応を停止させると同時に反応液をアルカリ性にしてPNPを黄色に発色させ、波長400nmで吸光度を測定することにより糖化力を求めます。

α-グルコシダーゼ測定:

PNPGを基質として米麹抽出液を作用させると、米麹抽出液に含まれるα-グルコシダーゼのみが作用して発色基(PNP)が遊離します。糖化力と同様にして吸光度を測定することによりα-グルコシダーゼ活性を測定します。

グルコアミラーゼとα-グルコシダーゼの分別定量:

G2-β-PNPとPNPGをそれぞれ基質とし、試料を作用させて得られた吸光度の測定値をキットの説明書に記載された式に代入することで、グルコアミラーゼ活性とα-グルコシダーゼ活性を求めます。

反応式


G2-β-PNP: 4-ニトロフェニルβ-マルトシド
G1-β-PNP: 4-ニトロフェニルβ-グルコシド
PNP: 4-ニトロフェノール
PNPG: 4-ニトロフェニルα-グルコシド

参考文献

  • 今井泰彦ら: 日本醸造協会誌 91 , 51 - 57 ( 1996 )
  • 今井泰彦ら: 日本醸造協会誌 92 , 296 -302 ( 1997 )
  • 今井泰彦ら: 生物工学 73 , 7 -12 ( 1996 )
  • 今井泰彦ら: 食品工業 13 , 68 - 74 ( 1996 )
  • 今井泰彦ら: 日本醸造協会誌 90 , 823 -827 ( 1995 )

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