【試薬】ルシパック A3 Water(液体測定用)

よくあるお問い合わせ

製品のSDS(化学物質等安全データシート)、規格書の入手方法を教えてください。

SDS・規格書は、各製品の詳細ページ、または、こちらのページからご請求ください。

ルミテスター Smart(測定器)について

ルミテスター Smartとルミテスター PD-30で得られる測定値は違いますか。

測定値は同じです。
同じ場所をふき取り検査した場合、ルミテスター PD-30とルシパック A3/Penの組み合わせで得られる測定値と、ルミテスター Smartとルシパック A3/Penの組み合わせで得られる測定値は同じです。

検査方法と検査結果について

洗剤、漂白剤などは測定値に影響がありますか。

あります。
洗剤、漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)、アルコール等の殺菌剤、消毒剤などが、ふき取り表面に残っていると測定値に影響があります。ふき取り検査は、洗浄後、殺菌前におこなうことが、基本です。

ルシパック の先を触ってしまいました。測定値に影響はありますか。

影響があります。
ルシパックの綿棒部分の先に手指が触れたり、唾が混入すると、作業者の持っているATP、ADP、AMPが、付いてしまい測定値が大きくなってしまいます。その場合は、新しいルシパックで、再度ふき取り測定してください。

検査箇所を綿棒でふき取り後、何分以内に測定したらよいですか。

綿棒を本体に差し込んだ後は、直ちに測定してください。
時間をおいてしまうと発光量が減衰する為、数値は段々低くなります。やむをえず、直ちに測定できない場合は、綿棒を最後まで押し込まず、引き抜く前の位置に止めておき、測定時に綿棒を最後まで押し込んでください。この場合にも、数十分以内には測定してください。

測定値が、基準値より大きい場合は、どうしたらよいですか。

この場合、次の作業が始まる前に再洗浄されねばならず、再洗浄の結果も測定されなければなりません。なぜ、「洗浄不良」であったかの原因を追究することがもっとも大切です。洗浄しても基準値を超えてしまう場合には、汚染の原因を突き止め、洗浄の仕方、部品の交換などの対策を取らなければなりません。

検査箇所のふき取り面の温度は、測定に影響がありますか。

ATP、ADP、AMPは熱による影響はないため、ふき取り面の温度の影響はありません。

数値が普段より低い時は、何が影響していると考えられますか。

アルコール、洗剤、漂白剤等の阻害物の影響か、ルシパックを冷蔵庫から出して直後に測定した可能性があります。

測定値が「0」になることは、ありますか。

キレイな水の場合測定値が「0」になることがあります。 その他、測定値が異常に低い場合の原因として以下のことが考えられます。
① 検査箇所に漂白剤など、試薬を阻害する物質が残っている
② 試薬が劣化している(吸湿など)
③ ルミテスターの動作不良(シャッター不良など)
④10℃以下の環境

一度測定したルシパックを時間がたってから再度測定したら 最初と比べて低い値になりました。 最初に測定した値と、時間が経ってから測定した値のどちらを信じればよいですか。

ATPふき取り検査は、汚れの中に存在するATPと試薬が反応して生じる発光量を数値化しています。 この反応は時間の経過とともに減衰するため、数値は徐々に低くなっていきます。 試薬を溶かしたら、時間をあけずにルミテスターで測定してください。 【なぜATPを測定するの?の中の「どうやって測定している?-ATPふき取り検査(A3法)の測定原理」では、 A3法の測定原理を説明していますのでご覧ください。

基準値の設定方法を教えてください。

基準値を設定する方法はさまざまですが、以下の①~③の方法をご紹介いたします。

①メーカ―推奨基準値で設定(平滑なもの:200 RLU以下、凹凸があるもの傷つきやすいもの(樹脂製品など)500 RLU以下)
②現在の状態に即した基準値を設定する
③ユーザーの事例を参考に設定

詳細はこちらをご覧下さい。

ATPふき取り検査(A3法)について

ATPふき取り検査(A3法)を始めるには、何が必要ですか。

綿棒と試薬が一体になった「ルシパック A3 Surface」と、測定機器「ルミテスター Smart」があれば、すぐに検査が、始められます。

キッコーマンバイオケミファの ATPふき取り検査(A3法)が他社 ATPふき取り検査品と比べて優れている点は何ですか。

測定値が安定していること、感度が高いことです。ルシパック A3 Surfaceは、ATPが一部分解したADP、AMPを再生して同時に測ることができるため、高感度の測定を行うことができます。

管理基準値は、どのようにして決めたのですか。

実際に、外食産業での厨房や食品工場のラインで多くのデータを取り、設定した値です。
日本では保健所が、この基準値を元に食品加工工場や外食厨房などを指導しています。本方法は、保健所および衛生指導団体の教本である「食品衛生検査指針」に記載されています。

なぜ食品取扱現場や医療現場の衛生検査に ATPふき取り検査(A3法)が有効なのですか。

食品取扱現場や、医療現場の衛生管理においては、その場で短時間に衛生状況を把握することが重要です。また見た目がきれいでも実際には汚れていることがあり、目視だけではなく何らかの科学的な手段が必要です。ATPふき取り検査(A3法)は、食品残渣、菌に含まれるATP+ADP+AMP量を測定するものであり、検査箇所のふき取り後、瞬時に清浄度が数値で表示されるので、大変効果的な方法です。

ATPふき取り検査(A3法)は、結果が出るまでにどのくらいの時間がかかりますか。

測定にかかる時間は、約10秒です。
検査箇所をふき取る時間をいれても、1検体約1分の作業で、結果を得ることができます。

ATPふき取り検査(A3法)は、どのようなところで使用されていますか。

現在、多くの食品取扱現場で活用されています。例えば、食品工場の製造ライン、惣菜・給食・外食の厨房、従業員の衛生指導(手洗い等)などがあります。また、最近は、病院内の衛生管理や衛生講習会にも使われ始めています。

ATPふき取り検査(A3法)で測れない汚れはありますか。

ATP+ADP+AMP量を測定しているシステムですので、ATPやADP、AMPを含まない汚れは、検査できません。しかし、菌が繁殖可能な環境には、栄養となるATPやADP、AMPが存在します。すなわち、ATP+ADP+AMP量が低い衛生的な環境では、菌汚染は進みません。

ATPふき取り 検査(A3法)で菌数を検査することは出来ますか。

菌数を検査することは出来ません。
ATPふき取り検査(A3法)では、汚れと菌由来のATPとADP、AMPを同時に測定しています。ATP+ADP+AMP量が低い環境であることが、本当に衛生的な環境であると考えています。

ATPふき取り検査(A3法)と菌数との相関はありますか。

相関はありません。
この基準値はあくまでも洗浄度の目安です。 ATPふき取り検査(A3法)は、菌だけでなく、菌の餌となる汚れ(ATP+ADP+AMP)を測定しています。

検査で表示されたRLU値は、菌、何個に相当しますか。

ATPふき取り検査(A3法)では、汚れと菌由来のATP+ADP+AMPを同時に測定しているので、測定結果のRLUを菌数に置き換えることはできません。また、すべてが菌であったとしても、菌の種類・状態によって1菌あたりが、持っているATP+ADP+AMP量は異なるので、何個に相当するかを判断することはできません。

洗剤、漂白剤などは測定値に影響がありますか。

あります。
洗剤、漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)、アルコール等の殺菌剤、消毒剤などが、ふき取り表面に残っていると測定値に影響があります。ふき取り検査は、洗浄後、殺菌前におこなうことが、基本です。

ATPふき取り検査はウイルスの測定ができますか?

コロナを含めたウイルス自体は、ATPを持っていないため、直接、ウイルスを測ることはできません。 ATPふき取り検査は、細胞由来の有機物に含まれるATP、ADP、AMPを汚れの指標とする清浄度検査です。 感染リスクを低減するために以下のような目的で使用されます。

①唾液、鼻水、手で運んだ汚れなどには、ウイルスが付着している可能性があるため、清掃、洗浄により、有機物の汚れが取り除けたかを確認するため(間接的な使用)
②汚れが多く存在すると消毒の効果を弱めるために、汚れが除去できたか、清掃・洗浄を徹底するため 以下のページもあわせてご参照ください。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する弊社製品へのお問い合わせについて】 

二次汚染対策に必要なことは、何ですか。

食中毒には、食材からの汚染「一次汚染」と、調理器具や作業者の手指などからの汚染「二次汚染」があります。食中毒事故の半数以上は「二次汚染」が原因ですので、「二次汚染」を防ぐことは、食中毒対策には、欠かせません。「二次汚染」の防止は、洗浄と殺菌ができているかを、その場で、確認することが重要です。しかし、結果まで日数のかかる菌検査では確認できません。ATPふき取り検査(A3法)なら、その場で清浄度を把握でき、効果的な二次汚染対策が可能です。

ATPふき取り検査(A3法)とはどんな検査ですか。

ATPふき取り検査(A3法)とは、汚れが持っているATPとADP, AMPを指標とした清浄度検査です。検査の原理は、検査箇所を綿棒等でふき取り、綿棒で捕らえたATP(+ADP+AMP)を試薬と反応して発光させ、その発光量を測定して数値化(RLU)しています。そして、発光量の数値が高いほど、ATP(+ADP+AMP)量が多い、(=清浄度が低い・汚れている)と判断できます。

※キッコーマンバイオケミファのATPふき取り検査(A3法)では、ATPだけでなくADP, AMPも合わせて測定することができます。そのため、より高感度に菌の餌となる汚れ(ATP+ADP+AMP)の検出をする事ができます。

どこから購入できますか。

代理店様を通して販売をしています。ATPふき取り検査製品の取扱い代理店様はこちらからご確認下さい。
こちらに記載の代理店と直接取引がない場合は、
①科学機器、試薬、洗剤等を取扱われている貴社に出入りされている販売店
②ルミテスターなどのワードでインターネット検索して表示された販売店やWebショップ  
のいずれかにお問い合わせ下さい。 

ATPふき取り検査(A3法)のカタログが欲しいです。

こちらの「カタログ」よりダウンロードをお願いします。 資料に関しましてペーパーレスで対応しておりますのでご了承ください。

ATPふき取り検査(A3法)の用語解説

ATPふき取り検査(A3法)とはどんな検査ですか。

ATPふき取り検査(A3法)とは、汚れが持っているATPとADP, AMPを指標とした清浄度検査です。検査の原理は、検査箇所を綿棒等でふき取り、綿棒で捕らえたATP(+ADP+AMP)を試薬と反応して発光させ、その発光量を測定して数値化(RLU)しています。そして、発光量の数値が高いほど、ATP(+ADP+AMP)量が多い、(=清浄度が低い・汚れている)と判断できます。

※キッコーマンバイオケミファのATPふき取り検査(A3法)では、ATPだけでなくADP, AMPも合わせて測定することができます。そのため、より高感度に菌の餌となる汚れ(ATP+ADP+AMP)の検出をする事ができます。

測定単位RLUとは何ですか。

発生した光の量(=発光量)を示す単位であるRelative Light Unitの略です。 ATP+ADP+AMP 検査(A3法)の場合、ATP(+ADP+AMP)と試薬が反応して生じた光の量が、測定値(RLU)として表されます。そこで、RLU値が大きいと、ATP(+ADP+AMP)量が多い(=汚れが多い)、と判断できます。

ATPとは、何ですか。

ATPは、Adenosine triphosphate(アデノシン三リン酸)の略語です。地球上の全ての生物のエネルギー源として存在する化学物質です。ATPは、生命活動がおこなわれている所には、必ず存在します。例えば、動物、植物、菌が持っており、そこから発生する、体液、死がい、食物残渣等にも存在します。つまり、「そこにATPが存在する」ということは、「そこに生物、あるいは生物の痕跡が存在する」証拠であり、菌の餌が存在する環境であるといえます。

ADP、AMPとは、何ですか。

ADPは Adenosine dihosphate(アデノシン二リン酸)、AMPは Adenosine monohosphate(アデノシン一リン酸)の略語で、ATPの分解によって生じ、ATP同様、生物に広く存在する物質です。ATPが熱や長期保存、酵素等の働きにより分解しADP, AMPを生じます。ADP, AMPを多く含む汚れは、ATPだけ検出する検査では、正確に検出されない場合があります。ATPふき取り検査(A3法)は、ATPだけでなくADP, AMPも測定することにより、より幅広い種類の汚れを測定することができます。

二次汚染対策に必要なことは、何ですか。

食中毒には、食材からの汚染「一次汚染」と、調理器具や作業者の手指などからの汚染「二次汚染」があります。食中毒事故の半数以上は「二次汚染」が原因ですので、「二次汚染」を防ぐことは、食中毒対策には、欠かせません。「二次汚染」の防止は、洗浄と殺菌ができているかを、その場で、確認することが重要です。しかし、結果まで日数のかかる菌検査では確認できません。ATPふき取り検査(A3法)なら、その場で清浄度を把握でき、効果的な二次汚染対策が可能です。

清浄度検査とは、何ですか。

手指や食品加工設備機器、医療器具などが、十分に清浄に維持されているかどうかを調べる検査です。食品製造で関わる事故の多くは、二次汚染事故であるといわれています。また、医療現場では、院内感染が問題となっています。このような事故を防ぐために、清浄度検査は、非常に重要となります。しかし、従来の検査方法では煩雑で検査員によって結果が異なり、検査結果がすぐにわからないので、検査によって事故を未然に防ぐことはできませんでした。ATP+ADP+AMP 検査(A3法)なら、その場で結果を把握でき、効果的な清浄度検査が可能です。

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