腸内細菌科菌群について
腸内細菌科菌群は、VRBG(バイオレットレッド胆汁グルコース)寒天培地上でピンク色、赤色、紫色の集落を形成する、ブドウ糖発酵性でオキシダーゼ陰性の細菌と定義されています。「大腸菌群」の定義から外れる乳糖非分解性の主要な腸管系病原菌であるサルモネラ、赤痢菌、エルシニア等も含まれ、分類学的な位置付けが明確であることから、「大腸菌群」に代わる衛生指標として欧州連合等で汎用されています。日本では、生食用食肉の成分規格として、平成23年に初めて食品衛生学上の衛生指標菌として採用されました。
腸内細菌科菌群試験法は、従来から日本で汎用されてきた「大腸菌群」や「羹便系大腸菌群」の試験法に比べ、国際的整合性に富むことから、昨今の急速な国際貿易の進展に伴う国際標準化という点で優位性が高い試験法です。
※参考文献:食品衛生検査指針 微生物編 改訂第2版 2018
ISO法の腸内細菌科菌群数測定フロー
※参照方法:ISO 21528-2 Enterobacteriacae
腸内細菌科菌群数測定用の製品
培地調製不要で、開封後すぐに使える微生物検査用フィルム培地です。
腸内細菌科菌群のコロニーは、赤紫~赤色に発色します。
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