埼玉キッコーマン株式会社で製造している「うちのごはんシリーズ‘ジャーマンポテト’」の製造ラインにおいて、洗浄前、お湯洗浄後、最終洗浄後にA3法の測定値とアレルゲン量がどのように推移するかを確認しました。

 

埼玉キッコーマン株式会社、および「うちのごはん」シリーズの主な製造工程

 

ライン洗浄におけるA3法の測定値とアレルゲン量の関係

A3法で測定した発光量(RLU値)とELISA法で測定した乳アレルゲン量の推移を示します。洗浄前に比べて温水洗浄でA3法での発光量(RLU値)も乳アレルゲン量も減少し、最終洗浄後は、A3法の測定値が100 RLU以下、乳アレルゲンが0.1μg / 100 cm2以下になりました。すなわち、A3法の測定値が100 RLUの時、最終洗浄後の残存アレルゲンは、0.1μg / 100 cm2であり、製品調合容量が1,000 kg、調合液接触面積が5 m2とした場合、50,000 cm2÷100 cm2×0.1μg÷1,000 kg=0.05μg / kg=0.05 ng / gとなり、アレルゲンの洗浄管理として、有効に活用できると考えられます。

A3法の測定値とELISA法で測定した乳アレルゲン量の関係

<実験材料および方法>
1) 測定箇所(8ケ所)
原料投入ヘラ、原料投入用メッシュ、調合タンク投入口、調合タンク内壁、 調合タンク攪拌羽、充填機ホッパー、充填機ノズル、充填機受皿 

2)測定のタイミング
製造後の洗浄前、温水洗浄後、最終洗浄後(アルカリ洗浄+再温水洗浄) 

3)実験材料
ふき取り試薬  :Pro - media ST - 25 PBS エルメックス社製
         液量を5 mLに減量、ふき取った綿棒を浸してアレルゲン測定 用に使用。
         ATPふき取り検査試薬:ルシパック A3 Surface    
         ATPふき取り検査機器:ルミテスター PD-30
        ELISA検査試薬 :FASTKITエライザver. Ⅲ(牛乳)日本ハム社製

4)ふき取り方法
ルシパックの綿棒とエルメックスの綿棒を平行の状態で測定箇所にあて10 cm×10 cm相当の面積を同時にふき取った。

出典元:月刊フードケミカル 2020年1月号を基に改稿

 

関連事例

関連記事