キッコーマンの研究開発部門は野田醤油醸造組合醸造試験所を母体としています。開所当時は、当時先端技術であった純粋培養による種麹の製造研究が行われました。1950年代には、しょうゆを利用した加工品の研究と、ライフサイエンスの研究へと応用、発展していきました。

遺伝子組換え生産ルシフェラーゼを用いたATP量測定キット「ルシフェールLU」、翌年のATP抽出剤付キット「ルシフェールLUプラス」の登場によりATP量、微生物数測定が手軽になりました。

汚染指標を微生物とした衛生検査は時間も手間も要しました。 そこで、汚染指標を微生物の餌となるATP(アデノシン三リン酸)に置き換えて衛生管理をしようとする発想の転換により「ATPふき取り検査システム」の販売を開始しました。

ルミテスターKシリーズより低価格、軽量化(700g)モデル、PC接続が可能な「ルミテスター C-100」を発売しました。

ATPだけではなくAMPも検出できる高感度タイプ試薬の「ルシパック W」とハンディタイプの「ルミテスターPD-10」を発売しました。

 ルミテスターによるATPふき取り検査がNASA Technical Handbookに掲載され、火星探査機組み立て時の汚染の評価に使用されました。

ATP、AMPの測定に加えADPの測定可能なルシパック A3 シリーズの登場で、これまで見逃されていた生肉等の汚れ残りも検出できるようになりました。

ルシパックA3 Surfaceが、AOAC-RI PTM認証を取得しました。(許可番号051901)

「ルミテスターSmart」が、世界3大デザイン賞に数えられるドイツのiF Design Award 2021を受賞しました。機器の操作性、アプリのUI、運用面をデザインし、さまざまな人に身近に利用してもらえる検査ツールで世界の衛生管理に貢献しています。

ルミテスター Smart が、公益社団法人発明協会が主催する令和6年度全国発明表彰「特許庁長官賞」、「発明実施功績賞」を受賞しました。